「黒平の能三番(のうさんば)」
先日開催された第26回黒平ほうとう祭りで「黒平の能三番(のうさんば)」が披露されました。せっかくなのでその時の様子を少しだけご紹介します。
下記には「黒平の能三番(のうさんば)」の説明を記載しておきます。
よかったら読んでくださいね。
能三番は平安時代末期に都落ちした藤原房秀が伝えたとする説と、室町時代末期に信濃国佐久の川上村方面から藤原某(なにがし)の朝臣(あそん)により伝来したとする説があります。昭和2年に作られた甲州音頭では『甲斐の黒平ヤマガ(山家)じゃけんど、見せてやりたや能三番』と唄われるほど、県内を代表する芸能の一つに数えられています。
能三番は、正月14日(新暦2月14日)に行われる黒平町の道祖神祭りで、前年に婚礼や新築など祝いごとのあった家へ練りこみ舞われます。
翁・黒木尉(くろきじょう)・千歳(せんざい)の舞から構成され、翁は99歳の老人で白面をつけ、黒木慰は男性で黒面をつけています。千歳は女性といわれ、面をつけずに鼻筋に白粉を塗ります。そして太鼓、鼓、小鼓、笛、ショウホンヒキと呼ばれる地謡(じうた)を行う者が加わります。舞い手が交わす問答は、めでたい詞章(ししょう)でつらなる儀式的な祝言曲で、道祖神祭りの神事芸能として神聖視され、伝承されてきました。